北アフリカのチュニジア、アルジェリア、モロッコを総称して「マグレブ」と呼び、それは「陽の沈むところ」という意味だそうである。 その「陽の沈むところのチュニジア」へ、「陽出ずる国の日本」からパリ経由で行ってきた。
チュニジアの国土は日本の半分だが、首都チュニスのある北部は小高い丘に覆われた山岳地帯、中部はオリーブ畑の多い草原地帯、南部は大塩湖や砂漠が広がる乾燥地帯という変化に富んだ国である。
旅は首都チュニスから始まり、アルジェリアとの国境に近いトズール、サハラ大砂丘への入り口であるドゥーズ、砂漠のオアシスにあるクサール・ギレン、北アフリカの先住民族であるベルベル人が今も穴居住宅に住むマトマタ、チュニジア第二の都市といわれるスファックス、世界一保存状態の良いローマ時代のコロセウムがあるエル・ジェイム、北アフリカにおけるイスラム発祥の地ケロアン、そして「サヘルの真珠」と言われチュニジアを代表する一大観光地のスースであった。
簡略に言えば、北のチュニスから西側を南下しサハラ砂漠に行き、そこから東側に移行して北上しチュニスに変えるコースで、一応はチュニジアを一周してきたのではないかと思っている。
旅の時はちょうどラマダン(断食)にあたり、日の出から日没まで一切の物(タバコでさえ)を口にしない彼等は、夕暮れになると「さ〜、メシだ!」とばかりにメディナ(旧市街)の商店さえも観光客など目もくれず早々と店じまいしていた。
サハラ砂漠。 世界最大の砂漠で面積一千万平方キロ(日本37万平方キロ)。
そのホンノ片隅を、ラクダに乗って散歩(?)してきました。
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ギアナ高地は、南米の6カ国(コロンビア、ベネズエラ、ガイアナ、スリナム、ギアナ、ブラジル)にまたがる広大な高地地帯。
しかし、ここギアナ高地は分裂移動の中心であったため移動せずに残ってしまい、更に地震や火山活動のない最も安定した地域であり、その後の浸食により固いところだけが残されて人を寄せ付けないテーブル状の陸の孤島となったそうである。
「グアイアナ」となれば、ガイアナ共和国そのものの名の由来ということにもなると思うが、とにかく行って実際に見た感想からすれば「名前のつけ様がない地」と言うのがホントの処かと思いました。
その原因は、この地には年間を通して北東からの貿易風が吹き込み、それが高地にぶつかり周囲に大量の降水量をもたらすそうである。
確かに実際に頂上に立ってみると、岩陰から恐竜がス〜と現れるような感じのする異様な世界でした。
全長16センチという日本で一番小型のチドリだそうで、思わず可愛いねと(小声で)叫んでしまいます。
営巣は木の上ではなく砂地などであり、見晴らしがよいために猛禽からヘビまで多くの天敵がいる。親は天敵が来ると、擬傷(親が怪我をしたように装って敵の注意を自分に引きつける)行動をとるとのこと。
ところで大いなる余談なれど、「千鳥足」とはチドリと何の関連があるのか疑問を持ちました。
どうやら歩き方にあるようで(千鳥足なので当然ですが)、チドリは歩く時に先に出した足に次に出す足をクロスして出す。要するに極端な内股で、前から見るとXの形になるような歩き方をする。
そこで、酔ったオジサン(最近は酔った若き女性?)が歩く姿を表現した言葉だそうです。
可愛い小鳥に失礼な話だと思うので、これから酔った時はシッカリした歩き方をするように努めます!。
今回は、生まれたばかりのヒナの冒険に出会いしました。勿論、遠くから望遠で撮っています。
先ずは「千鳥足」。因に、決して酔ってはいません。
東アフリカ(ケニア、タンザニア、ボツワナ)で撮ったものです。
アフリカゾウは、体重6トンにもなる陸上最大の動物。
サバンナには動物園のように建造物がないのでひときわ大きく見え、その姿は動く小山といった感じの巨大さで圧倒されます。
ゾウの雄は13〜4歳くらいになると群れから追い出されるか自らが群れを離れるので、群は親子と姉妹で形成される母系家族となり互いに強い絆で結ばれています
リーダーである雌ゾウは深い知識と経験で、どこに美味しい草があるか乾期ではどこに水場があるかを探し当てる能力を持ち、極端に言えば群れの生死を左右するほどの存在。
余談ですが、最近のアフリカゾウの牙は短くなっているとのこと。それは、牙が長いと密猟の対象となるため人為選択ではないかという説。
要するに、牙が短いゾウは密猟されないので生存率が高くなり、その子孫は必然的に牙が短くなるということです。
この人為選択説は、天文学者のカール・セーガンが平家蟹について何かの本に書いていました。
甲羅の模様が平家の落人の顔に似た蟹は捕っても逃がされるので、同じ様な甲羅の模様をした蟹だけが生き残り増えていったという説です。
ゾウの写真に蟹のことを書いてしまいましたが、蟹の写真はありません(笑)。因みに、キバの無い象はマクナと言われるそうです。
これは、珍しい白いアフリカゾウ。広大なサバンナにハリボテか?。(バッファロースプリングス・ケニア北部)
色々なアフリカの野生動物を適当に載せます。
主に東アフリカで撮ったものですが、一部アラスカで撮ったものもあります。
尚、ビックキャットと言われるライオン・チーター・ヒョウは別に載せました。
先ずは、このブログのトップ画像にしたクリップスプリンガー。
バレリーナーがトウシューズを履いたような足をした、警戒心の強い草食動物。
ミサゴは魚を主食とするので、「魚鷹(うおたか)」の異名があるそうです。
爬虫類なども食すとのことだが、我々Z&Pは5年ほど前から撮っているものの魚以外の獲物を見たことがなく、確かに魚鷹と言えるかもしれません。
全長57cmとトビと同じくらいで、羽を広げると180cmとのこと。胸と頭が白く、青空を飛翔している姿は奇麗です。
雌雄ほぼ同色とのことで、過日NHK松江放送局の監視カメラがとらえた映像がありましたが、字幕スーパーでは雌雄とあり録画を静止して見ても分かりませんでした。
参考書(文一総合出版のワシタカ類)によれば、「上面下面とも雄と同色だが雌の胸の斑は広く濃い傾向がある」とあり、専門書が「傾向」というほどで拙者どもド素人には判別は困難極まりなし。
飛ぶ姿はゆっくりと羽ばたき、時にはホバリングをするなど優雅さがあるが、TV番組アニマルプラネットでは魚を見つけて降下するスピードは最高時速130キロとありました。
水面は表面張力によりコンクリートに等しい固さだと言われており、本当だとすれば水面に衝突するときは物凄い衝撃だと思いますね。確かに、水煙でミサゴが見えなくなる場面が多々ありました。
鳴き声は細い声でチッ、チッと鳴きピョピョピョと警戒音を出すそうだが、我々の頭上をピョピョピョと鳴きながら飛んで行ったことがあった。
あれは、カメラを構える我々を警戒していたのかもしれません。
また、魚を捕らえて飛ぶときは、空気抵抗を少なくするため獲物を前後真っすぐに持ち替えます。また、ヌルヌルする魚をガッチリ掴むために足に棘のようなものがあります。これは、前述のNHK映像でハッキリ見えました。
それと、ミサゴの名の由来は諸説あるようで、獲物を捕らえる時の水の音(ビシャ)からとか、水を探るや水捜(ミゾサガシ)からとも言われているそうです。
三脚を立てて寒い海岸や河原でお見えになるのを待っていると、思わず「出てきてくれよ〜」と呟きます。
そして、やっとお見えになると「飛び込んでくれ〜」
飛び込むと「獲物を捕まえてくれ〜」
獲物が小さいと「もっと大きいのを捕ってくれ〜
そして、撮った画像を液晶で見て「失敗だ〜」
とにかく、ミサゴは優雅さと猛禽の凄みという両面を持っており、我々Z&P には魅力的な野鳥です。
特にPamiがお気に入りであり、ミサゴがお見えになると秒速8枚のマシンで、それこそマシンガンの如くシャッターを切るのでボーダイな枚数。
従いまして(酷い絵の陳列という)可成りの枚数の駄作凡作を載せてしまいましたが、適当にサラ〜とご笑覧ください。
余談ながら、この後に「ミサゴ獲物を落下」と題して動画を貼り付けました。合わせてご笑覧願えれば誠に幸甚です。
大物のボラをゲット。
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ヒヨドリと同じくらいの大きさで、日本では一番小さい猛禽です。
チョウゲンボウも小さいが、ツミはそれよりも2〜3センチほど小さい。
ツミの名の由来は、「スズメのような小鳥を狩ることから」や「スズメのように小さいから」等のことで「雀鷹」と呼ばれ、それがススミ、スミ、ツミに変わったそうです。
雄の眼は赤く雌の眼は黄色だそうで、何か交通信号のようです。
別に信号だからという訳ではありませんが、渡りをするか否かであるが、「九州以北では夏鳥で秋には東南アジアの越冬地へ渡る」(日本の野鳥(学習研究社))とあり、「多くは渡るが少数は冬でも見られる」(ワシタカ類ハンドブック(文一出版))とあった。
冬に見たような気もするが、冬に飛んでいても罰に当たらないと思う。
いや、ツミときたので「罰」となったまでのことで、つまらぬ事を書いてしまいました。
それにしても、学生時代に読んだドストエフスキーの「罪と罰」は難解でした。あ、これも余計な事でした。
尚、スズメダカといわれても猛禽です。獲物を食べる場面が気に触りましたらスルーして下さい。
我々Z&Pは猛禽類に興味があり、写真の出来不出来は別として好んで彼らを追っています。
猛禽類はそれぞれ個性があって魅力的ですが、オオタカは精悍さの中に気品さえ感じさせ猛禽の美しさを代表するようで一番気に入っています。
ところで、ハシブトガラスくらいの大きさなのに、何故に「大きい鷹」と言われるようになったのか疑問に思い調べてみました。
それによると、他のワシタカ類の羽色が褐色であるのにオオタカの羽色は青灰色であることから、奈良時代には「蒼鷹(アオタカ)」と呼ばれそれが今日の「オオタカ」に転じたとのこと。
確かに羽色は青みがかっており、これが(我々Z&Pが勝手に)気品を感じてしまう要因の一つなのかもしれません。
オオタカに関しての最近のニュースでは、「環境省は生息数が順調に回復しているとして「国内希少野生動植物種」からの指定を解除する検討に入った」とありました。
肉食獣や猛禽に補食される生物(いわゆるエサ)は数で対抗します。ライオンには150万頭のヌー、クジラには40万トンのイワシやオキアミ、猛禽には数百億匹の野鳥や爬虫類そして昆虫。
それら補食される生物が豊富でなければ彼等は生きてゆけず、別の面から見れば弱い動物と言えるかもしれません。食物連鎖の頂点に立つ猛禽のオオタカなどは、生態系の豊かさを示す「指標生物」でありそれが数を増やしていることは喜ばしい限りです。
生息数が増えているからこそ、我々ピンボケカップルが拙いながらも写真を撮ることが出来ているのだと納得した次第です。
そこで気になったことは、指定解除の検討をしている「国内希少野生動植物種」とは何ぞやということです。
調べたところ、(抜粋して)「捕獲・採取・殺傷・損傷の禁止」とありました。
我々が猛禽撮影に行く場所で、営巣中の幼鳥が盗まれるケースがありましたが、規制緩和でこのような事が増えるのかを心配しています。
もう一つの最近のニュースでは、世界人口の急激な増加に対処するため国連の機関が「昆虫を将来の食料に出来ないか」という報告書をまとめたそうです。
調理方法次第では十分に食料にする事は可能だと思いますが、猛禽族を含む野鳥たちには暗いニュースかもしれません。
余談ながら、この後に「オオタカの子育て」と題して動画を貼り付けました。合わせてご笑覧いただければ幸甚です。
先ずは、気品さえ漂うオオタカの成鳥。
水中に飛び込むカワセミやヤマセミにも瞬膜があるが、ハヤブサはより高品質の物かもしれません。
また、余りに高速だと空気が鼻孔に入らず外側へ流れてしまうが、ハヤブサの鼻孔には内側に流れるように突起物がある。ネットの一つに「ジェット機のエンジン構造と同じ」とありましたが、これは人間がハヤブサの鼻孔からヒントを得てジャット機に採用したもので、ジェット機が先ではなくハヤブサが先であり野生動物の素晴らしさの良い一例だと思います。
ところで、つい最近ビックリする様なニュースがありました。日本鳥学会が鳥類のDNA研究を進めたところ、タカやコンドルに近い猛禽のハヤブサを、ナント「インコ、スズメの仲間」と変更したそうです。
どう見ても可愛いインコやスズメの仲間には見えないが、数千年の生物進化の間にインコやスズメから枝分かれして行ったのかもしれません。
そう思ってみると、ハヤブサの顔も可愛いく見えますが、、、。
ハヤブサの名は「速い翼」が転じたとのこと。また、英語では「Peregrine Falcon」(放浪者)といい、定住するものもいるが多くは移住し北極圏のツンドラに巣を持つハヤブサは、南アメリカで越冬し1年におよそ2万5000キロも飛行するとのこと。一方で、非常に強い帰巣本能を持ちお気に入りの高所の巣へ戻ってきて、何世代にもわたって数百年使われ続ける巣もあるそうです。
尚、ハヤブサはハトなどの野鳥を補食する猛禽です。少しお気に障る場面があるかもしれませんが、ご了承ください。
捕食場面を載せることに反対のご意見がありますが、拙者は生きるものが生きていくための行動であると考え敢えて貼り付けました。
猛禽は「指標生物」の一つであり、自然の豊かさを表す存在です。これからも追っていくつもりです。
また、この後に「ハヤブサ獲物を落下」と題して陳腐な動画を貼り付けました。
お暇な時にご笑覧頂ければ幸いです。
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オオタカよりも小型で、カラスと同じくらいの大きさ。
春に越冬地の東南アジアから飛来し、日本で繁殖してから秋にまた南へ戻っていく。
飛来する春は群を作らず、秋の渡りの時は群れになり(いわゆる鷹柱)南に行くほど数を増していくそうです。
水田や湿地に隣接する林で繁殖し、ヘビやカエルなどの爬虫類や両生類を獲物とする(日本の野鳥・学習研究社)。
Z&Pの観察の限りでは、獲物はヘビが多かったように思います。
サシバという名の由来は、牙を歯の治療に使った訳ではなく弓矢の矢羽に使ったことからだそうす。従って、漢字でも「差し歯」ではなく「差羽」です(笑)。
撮影は6月初旬から7月後半までの約2ヶ月近く、酷暑ともいえる猛烈な暑さの連日でした。辛抱の結果でしたが、その意味ではサシバの生態を少しでも観察出来たかなと思っています。
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