7月 172013
最終更新日: 2017/06/21
 



ギアナ高地は、南米の6カ国(コロンビア、ベネズエラ、ガイアナ、スリナム、ギアナ、ブラジル)にまたがる広大な高地地帯。

この高地の地殻は約20億年前、まだ世界が1つの大陸(ゴンドワナ大陸)であった頃からのもので、その後2億年をかけて大陸が分裂移動し南極大陸を含む7つの大陸からなる現在の姿になった。

しかし、ここギアナ高地は分裂移動の中心であったため移動せずに残ってしまい、更に地震や火山活動のない最も安定した地域であり、その後の浸食により固いところだけが残されて人を寄せ付けないテーブル状の陸の孤島となったそうである。

ギアナ高地の名の由来は色々な説があるとのことだが、その一つはインディオがこの神秘的な地を「名前(グアイ)」の「無い(イアナ)」場所、つまり「グアイアナ」と呼んだことが始まりと言う説がある。

「グアイアナ」となれば、ガイアナ共和国そのものの名の由来ということにもなると思うが、とにかく行って実際に見た感想からすれば「名前のつけ様がない地」と言うのがホントの処かと思いました。

また一方で、「湿った場所」とか「水の国」という意味もあるそうで、その名の通りギアナ高地は年間4000 mmを超える降水量があるとのこと。(因みに、日本の年間降水量は1800から2000 mm)。

その原因は、この地には年間を通して北東からの貿易風が吹き込み、それが高地にぶつかり周囲に大量の降水量をもたらすそうである。

それと、ご存知のごとくギアナ高地は「名探偵シャーロック・ホームズ」を生み出した、アーサー・コナン・ドイルの「失われた世界(The Lost World)」の舞台でもあります。
物語はテプイ(先住民カマラコート族の言葉で「卓上台地」)の上に古代に絶滅した生物が今でも生き残っているというものです。
確かに実際に頂上に立ってみると、岩陰から恐竜がス〜と現れるような感じのする異様な世界でした。
 余談ながら、必要ないかもしれませんが絵を2度クリックして頂くと拡大します。

ギアナ高地のランドマーク(?)である、落差1キロ近い(979m)エンジェルフォール。

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カラカスからブラジルの国境に近いサンタエレナに入り、宿泊したヤッコキャンプから見た早朝のテプイ。
テプイの数は、大小100を超えるとのこと。
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陽が昇り明るくなってきた。
右がテプイ最高峰2810mのロライマ(ペモン族の言葉で「全ての川の母」とか「偉大」とか諸説あり)。左は2680mのクケナン(「死ぬ場所」の意とのこと)。
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ヘリにてロライマに向かう。
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助手席のPamiの向こうにロライマが見える。
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ロライマに接近。
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この部分は、1973年イギリスの探検隊が形状から「Bow(舳先(へさき)」と呼んだロライマ北端部。
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ヘリは旋回し、手前に見える滝の真上を通過。
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一旦上昇し、頂上の着陸点へ向かう。
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頂上付近を旋回。
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2810mのロライマ頂上に着陸。
右のオジサンはパイロット。左手はガイドと探検(?)に出かけるPami。
ここロライマは、東京ドーム4個分の広さとのこと。
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恐竜が現れても不思議ではない、異様な世界が出現。
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奇麗な花もあります。「ステゴレピス・ギアネンシス」という難しい名の植物。
多くの植物は、地面(岩盤)から養分を取れないため食虫植物。
この植物はアフリカにもあるそうで、世界が一つの大陸であった証拠とのこと。
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向こうにクケナンが見える。

 
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卵からオタマジャクシにならずに親と同じ形で生まれ、更に飛べず泳げずのカエル「オリオフリネラ」。
ノソリノソリと歩いていて、天敵の毒蜘蛛に遭遇すると体を丸めて転がって逃げる。
ここロライマと隣のクケナンにしか生息していず、二つのテプイは大昔には一つであったと思われている。
ガイドが「手に持っていい」と言ったが、貴重な生物であり写真を撮るだけにした。
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ロライマを飛び立ち、隣のテプイであるクケナンに向かう。
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2680mのクケナン頂上。Pamiはここでも探検?。
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雲が出てきてしまった。
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クケナンを後にする。
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手前クケナン、後方ロライマ。
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天候が急変し突然のスコール。 しかし、すぐに上がった。
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ブラジル国境に近いエルパに移動。セスナ機で、エンジェルフォールの上空を飛ぶ。
セスナ機が並ぶエルパ飛行場。
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以降は、上空からのエンジェルフォール。

エンジェルフォール(サルトアンヘル(スペイン語))は、1939年(昭和14年)イギリス人の ジミー・エンジェルが金鉱探しの途中で発見したとのこと。

この滝が流れ落ちるテプイはアウンヤンテプイといい、ギアナ高地では最大のテプイで高さ2650m面積700k2と東京23区と同じだそうである。
アウンヤンとは先住民の言葉で「悪魔」を意味し、悪魔トラマンチタの王国の悪霊マワリトンが住んでいると恐れ先住民は決してテプイの頂上を見ないようにしていたという。

悪魔の山から天使の滝が流れ落ちるとは、偶然の言葉の絡み合いではある。

尚、 アウンヤンテプイは「悪魔の山」を意味するとは観光資料等からであるが、ギアナ高地に行く前に読んだジャーナリストであり写真家であり探検家である惠谷治(えやおさむ)氏の「ギアナ高地を行く」という本の中で、氏は次のように言っていることを付記します。
「私は現地で何度もアウンヤンの意味を質問したが、悪魔の山という意味であることを確認することはできなかった」
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エンジェルフォールの滝口。ここから、水は1キロ近く落下して行きます。
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左旋回して帰路につく。
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遥か彼方を、同じセスナ機が飛んでいた。テプイの巨大さを感じた。
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ブラジルの国立公園であるカナイマに移動。
ここは、エンジェルフォールへの拠点。
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大河カラオ川から流れ落ちる滝は5つあり、右からウカイマ(良い眺めの意味)ゴロンドリーナ(ツバメ)ワダイマ(人魚)アチャ(斧)サボ(毒蛙)。

余談ながら、帰りに滝の裏側を歩けるサボの滝に行ったが、普段よりも水量が多いそうで写真を撮るどころか途中で退却を余儀なくされた。いや〜、正直言って怖かった。

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ここからボートでカラオ川チュルン川を経て、更に一時間半の登山という行程でエンジェルホールの真下へ。
そこへ行くまでに見た、早朝から日が昇るまでのテプイ群。
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1時間半の登山を経て(ハードだった!)、エンジェルフォールの真下に到着。
最初にかかっていた雲が、ゆっくりと消えていきます。
1キロ近い落差のため、水は途中で霧になり滝壺がない。
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恐竜には会えなかったが、エキサイトした旅でした。

 Posted by at 6:44 PM


  2 Responses to “ギアナ高地・20億年前の台地(Z&Pの旅(その1))”

  1. 今日、我が家(荻窪)にツミが飛来し、雀を捕らえ、梅の木で食べ始めました。最近鳩の羽毛も見掛けるので、猫の仕業と思っておりましたが、どうやらこのツミの仕業のようです。
    山と渓谷社の本で、(ツミ)だと知りました。夜に入り、インターネットで鷹を検索中に、貴殿のページに入り、そこで憧れの、『エンジェル・ホール』の取材レポートにも出会いました。
    今日は、この二つの出逢いに、お陰様で、お酒もうまいです。

    • 関原さん

      都内にお住まいのご自宅に、猛禽がお見えとは羨ましい限りです。
      ツミは都心にも生息しているとは聞きましたが、関原さんのご自宅のような環境があれば可能なのでしょうね。勉強になりました。

      それとギアナ高地ですが、行く前に「世界最後の秘境」などと言っても大したことはないのではないかと思っていましたが、少しばかり驚かされました。
      一口に言って異様な世界であり、その光景に見入ってしまいカメラを向けるのを忘れてしまうほどでした。

      拙い(不味い)ブログが、関原さんの美味い酒に少しでも役立ったとすれば誠に光栄です。
      ご訪問とコメントに感謝します。

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