ミサゴは魚を主食とするので、「魚鷹(うおたか)」の異名があるそうです。
爬虫類なども食すとのことだが、我々Z&Pは5年ほど前から撮っているものの魚以外の獲物を見たことがなく、確かに魚鷹と言えるかもしれません。
全長57cmとトビと同じくらいで、羽を広げると180cmとのこと。胸と頭が白く、青空を飛翔している姿は奇麗です。
雌雄ほぼ同色とのことで、過日NHK松江放送局の監視カメラがとらえた映像がありましたが、字幕スーパーでは雌雄とあり録画を静止して見ても分かりませんでした。
参考書(文一総合出版のワシタカ類)によれば、「上面下面とも雄と同色だが雌の胸の斑は広く濃い傾向がある」とあり、専門書が「傾向」というほどで拙者どもド素人には判別は困難極まりなし。
飛ぶ姿はゆっくりと羽ばたき、時にはホバリングをするなど優雅さがあるが、TV番組アニマルプラネットでは魚を見つけて降下するスピードは最高時速130キロとありました。
水面は表面張力によりコンクリートに等しい固さだと言われており、本当だとすれば水面に衝突するときは物凄い衝撃だと思いますね。確かに、水煙でミサゴが見えなくなる場面が多々ありました。
鳴き声は細い声でチッ、チッと鳴きピョピョピョと警戒音を出すそうだが、我々の頭上をピョピョピョと鳴きながら飛んで行ったことがあった。
あれは、カメラを構える我々を警戒していたのかもしれません。
また、魚を捕らえて飛ぶときは、空気抵抗を少なくするため獲物を前後真っすぐに持ち替えます。また、ヌルヌルする魚をガッチリ掴むために足に棘のようなものがあります。これは、前述のNHK映像でハッキリ見えました。
それと、ミサゴの名の由来は諸説あるようで、獲物を捕らえる時の水の音(ビシャ)からとか、水を探るや水捜(ミゾサガシ)からとも言われているそうです。
三脚を立てて寒い海岸や河原でお見えになるのを待っていると、思わず「出てきてくれよ〜」と呟きます。
そして、やっとお見えになると「飛び込んでくれ〜」
飛び込むと「獲物を捕まえてくれ〜」
獲物が小さいと「もっと大きいのを捕ってくれ〜
そして、撮った画像を液晶で見て「失敗だ〜」
とにかく、ミサゴは優雅さと猛禽の凄みという両面を持っており、我々Z&P には魅力的な野鳥です。
特にPamiがお気に入りであり、ミサゴがお見えになると秒速8枚のマシンで、それこそマシンガンの如くシャッターを切るのでボーダイな枚数。
従いまして(酷い絵の陳列という)可成りの枚数の駄作凡作を載せてしまいましたが、適当にサラ〜とご笑覧ください。
余談ながら、この後に「ミサゴ獲物を落下」と題して動画を貼り付けました。合わせてご笑覧願えれば誠に幸甚です。
大物のボラをゲット。
世界遺産となった富士を背に、、、。
ここで、ちょっと遊んでしまいました。魚拓ではなく鳥拓です。
こちらは川での狩り。獲物は大きな鯉です。
ダイサギに「狩りの仕方」を伝授。しかし、狩りは失敗。ダイサギには勉強になりませんでした。
カップルでしょうか。このような場面を見ると、何だか鳥になりたくなります。
またもや、河口(海)でボラをキャッチ。
ホバリング 。これで獲物の大きさはもとより、水深まで計るとは素晴らしい能力の持ち主です。
狩りの失敗集
TVアニマルプラネットで、ミサゴの狩りの確率は7割と言っていましたが、その3割の失敗集です。
先ずは、河川で、、、。
逃がした魚は大きい。ミサゴの目の前を、獲物が水面から飛び出して逃げて行きます。
こちらは、河口(海)での狩りの失敗集。
水面に立つ水柱は、逃げ惑うボラの群です。
波乗りする(?)ボラの群。
カメラを構える我々を睥睨するように、頭上をゆっくりと飛んで行きました。
若です。一般的に成鳥の方が奇麗ですが、ミサゴの若は成鳥に負けず奇麗で、更にあどけない顔つきで魅力的。
獲物のアユには針が付いています。アユは一旦は釣師から逃げたものの、、、。
相手がトビやカラスなら分かりますが、 カモメが横取りに追ってくるとは、、、。
ミサゴは獲物を持って飛ぶ時は、空気抵抗を考えて前後真っすぐに持ち替えます。
しかし、この時は大物のボラを爪1本で捕まえたまま飛んで行きました。
珍しい場面なので、 絵は余り良くありませんが(他も似たようなものですが)数枚貼付けてしまいました。
身震い。
同じ水中に飛び込むカワセミやヤマセミは水を拭う身震いはしないが、ミサゴは犬のようにブルブルと身震いをする。
早朝の冬の河原にて。
横取りを狙う相手はトビ。
こちらの相手はカラス。
この時の風景です。寒い朝に2週間ほど通いました(スマホにて撮影)。
アタック場面です。
同じ魚を狙うカワセミやヤマセミは口から水中に飛び込むが、ミサゴは猛禽の特徴である爪を開いて足から飛び込みます。
またもや狩りです。
何だか同じような絵ですが、ミサゴが同じような狩りをするので(笑)。ただ、決して同じ場面ではありません!。
ここからの4枚は連続写真です。
川で鯉の大物をキャッチした連続写真です。鯉がこんなに大きくなるとは知りませんでした。何ぶんとも、鯉とか恋には疎いので、、、。
この獲物は落ちアユ。キャッチしてから、緑をバックに飛んで行きました。
3羽は初めて撮りました。拙い絵なれど、、、。
釣りで言えば「外道」と言う事になりますが、ミサゴを撮っていたらカモメが見事な狩りを見せてくれました。
ミサゴも見事な狩りを見せてくれました。
狩りに失敗して叫ぶ。「くやし〜!」。
西日の中で、、、。
獲物は大物で重く、何度も水面に触れては懸命に飛び立とうとしていました。
ミサゴ初めて見ました!こういう写真を撮り始めると、面白くて仕方ないでしょうね。
重い望遠レンズを担いで、お出掛けですね。これからも素晴らしいショットを期待しています。
ちょくちょくお邪魔して、楽しませて頂きます。
adoreduneさん
書き込み有り難うございます。
ホントはビックキャット(ライオン・ヒョウ・チーター)を撮りたいのですが、諸般の事情で願いかなわず猛禽を追っています。
その代わり(?)の猛禽ですが、中でもミサゴは華麗さと猛々しさを持った野鳥で魅力的ですね。
因に、ブログ公開日時は昨年ですが、写真はごく最近(2014年1月)に撮ったものも貼付けています。
再度、書き込みを感謝。
素晴らしい傑作ですネ。
昨日、岡山市の岡南飛行場の阿部池の側道を走っていたらカメラを持っている人がいたので、聞くと、ミサゴを待っているとのこと。別の人ですが、以前にも、ここで出会ったことがあった。それで、ミサゴをネットしてみたんです。
こんな迫力があれば病みつきになるのが分かるナー。
フクモトさん
ミサゴを追い始めて8年くらいになりますが、写真は結果的に同じようなもののカメラを向ける時は何時も緊張します。
ブログにも書きましたが、ミサゴは優雅さと猛々しさを持った魅力的な野鳥であり、これからも病みつきのままでいきそうです。
ミサゴは渡りをしない留鳥ですが、こちら神奈川県では主に冬場に多く見られるので今から冬が待ちどうしい思いでいるところです。
拙い写真に過分なるお褒めの言葉と、おいで頂いたことに感謝します。
ミサゴの狩りを堪能させていただきました。
たまたまwebcamでミサゴの子育て(於ワシントンDC)をウォッチしており、ミサゴという鳥にはまってしまいました。
灰色のぽやぽや毛だった2羽のヒナが日を追う毎に大きくなっていく様子はワクワクします。
ただいま、親鳥より一回りぐらい小さめの若達ですが、かなり育った羽を大きく広げてパタパタさせています。
巣立ちの日が楽しみです。
雄(?)が餌を携えて巣へ戻ってくるのですが、大きな魚だったり小さめの魚だったりと様々。
また、ヒナや母鳥の、餌を待っていましたとばかりについばむ様子は微笑ましくて、見入ってしまいます。
あなた様の写真により、「ぁぁ、父はこうやって狩りをしてくるのだなぁ。」と、大変感動いたしました。
ありがとうございました。
ますますミサゴが好きになりました。
misakoさん
数年間ミサゴを追っていますが、営巣風景は見たことがなく羨ましい限りです。
高い岩場でしょうか、それとも大木それとも人工の鉄塔でしょうか。
巣立ちしたばかりの若鳥は見ましたが、産毛のヒナは見たことがなくさぞかし可愛いでしょうね。
再度羨ましい!。
傑作写真が撮れますよう祈念します。
DCにお住いのようですが、zisamaは現役の頃に出張の帰りにNYには数回行きましたが、残念ながらDCには行ったことがありません。
一度行ってミサゴの営巣風景を見たかったですね(笑)。
おいで頂いたことと、お褒めのコメントに感謝します。
zisama様、
ついに、若鶏達は空へ舞い上がりました。
まるで、我が子のことのように嬉しく思いましたが、若干寂しくもありました。
別れの時が近づいているということでもありますので…
常々なにかと親の真似がうまかった一羽はすんなりと飛び立ちましたが、もう一羽はかなり慎重な様子でした。
兄弟が飛んでいるのをじっと眺め、「飛びたい!」と焦るも、なかなか巣から出る勇気が持てず、際どいところで躊躇していました。
が、二日遅れで、ようやく巣から飛び立ちました。
(こうも性格が違うと観察も面白かったです。)
二羽は夜明けとともに遊びに出かけ、お腹が空くと巣へ戻ってきます。
ご飯の催促がとても騒々しくて、希に母鳥も混じってとんだ騒ぎになります。
成鳥ほどの食欲がある子供たちを養うのも大変な『父』であります。
でも、ここは父親の威厳でもあるのでしょう。
魚の頭は父が一番最初に食べるようです。
そして残りを巣へ運んできます。
取り合いにはなりませんが、順繰りに自分の番を待つ間もぴーぴーとうるさくしています。
とにかく、とても素敵で愉快なミサゴ一家ではあります。
webcamなので周囲の様子は限定されて良く分かりませんが、
街中の川のほとりに設えた丸太の塀のようなモノの上に巣はあります。
川では船やボートが行きかい、空ではヘリが騒音を立てています。
遠くのパトカーや雑踏等も聞こえてくるので、決して恵まれた環境とは言えないかも知れませんが、それでもたくましく子育てをしていました。
若鳥達はこれから様々な発見をしながらより大きく成長してくことでしょう。
狩りの仕方は父から習うのでしょうか…ねぇ……
文章が長くなって申し訳ございませんでした。
このサイトの臨場感溢れる写真が無ければ、子育て観察の醍醐味も半減していたと思います。
ありがとうございました。
MIsakaさん
ちょっと出掛けていましたので、返信が遅くなりましたことをお詫びします。
それにしても、営巣場所が喧騒の中の丸太の塀ですか。
そう言えば、別に作っているハヤブサも狩りの場所は電柱での獲物狙いです。
数メートル下は多くの車が行き交い、時には犬を連れて散歩をしている人いるような状況の中で数時間電柱の上に止まっています。
また、小型猛禽類のチョウゲンボウは水道橋の橋桁に営巣しています。
今の野鳥は(野鳥だけでなく野生動物は)、人口の構築物をうまく利用していますね。
MIsakaさんの臨場感あふれる観察日記に、何だかzisamaも実際に見ているようで読み入ってしまいました。
お父さんは(いやお母さんも)野鳥でも人間でも大変なのだと、改めて思いました(笑)。
素敵な観察日記に感謝します。有難うございました。
素晴らしいミサゴの写真に見とれました。
自然界のミサゴは海辺、河口の王者に見えますね。
残念ながら軍用機のOSPREYは欠陥品であるばかりでなく
「空飛ぶ棺桶」の異名を持ちながら、沖縄県を我が物顔に
飛行していますね。
沖縄で墜落事故を起こしてその真相も明らかにならないのに
今度はオーストラリアで兵士3人が犠牲になる最悪の事故を
起こしたのに日本の政府は北海道での日米合同演習に参加
させる事を容認したことは許し難いですね。
本物のオスプレイ(ミサゴ)の尊厳を傷つけるものです。
ところでこの中の写真をFBに使わせていただくことは
可能でしょうか?
もちろん出典は記載させ毛いただきますが?
高松修二さん
ミサゴは「縦横無尽に空を飛び回る」ことから輸送機の名にしたそうですが、実態は縦横無尽に空を飛び回る「危険な飛びもの」となっていますね。
それと、FBの件はどうぞお使いください。それと、つまらぬ写真へのお褒めの言葉に感謝します。
ミサゴの狩り、ダイナミックでとても美しいですね。
翼を大きく広げて悠々と飛んでいるけれど、よく顔をみればまん丸のかわいい目をしています。
初めて見たときは鷹とは思いませんでした、鷹と知って魚しか食べない鷹に少し驚きました。
動画を探して鳴き声も聞いてみましたが、これも見た目とは違ってかわいい鳴き方で今ではミサゴがとても愛らしく思えます。
米軍のオスプレイを見るとつい鳥のミサゴを思い出し「がんばれ、墜ちるな」と思ってしまいます。
本物のミサゴは優秀だから・・・
一枚一枚の写真、楽しませていただきました。ありがとうございます。
釣り糸の絡まったゴミが取れていたら、、と心底思いました。
通りすがりさんコンニチハ
実は、昨日も撮りに行ってきました。写真は同じようなものなので、「撮りに」ではなく「会いに」行ってきたが正解かと思います。
幸いにも(?)昨日のミサゴは狩りが下手で、何度も飛び込みを繰り返し楽しませてくれました。
やっと獲った時は、思わず「ご苦労さん!」と叫んでしまいました(笑)。
最近はオスプレイの名で変に有名になってしまいましたが、彼等は相変わらず優雅に飛翔し獲物を見つけると勇猛果敢に水面に水煙を上げて飛び込んでいます。
もう何年も追っかけをし何百枚も写真を撮りましたが、これからも飽きずに追っかけをしてしまうだろうと思わせる魅力的な猛禽です。
コメントを有り難うございました。心から感謝します。
素敵な写真をありがとうございます。一枚一枚から作者の、ミサゴ大好き熱、が伝わって来て、
思わず胸が熱くなりました。当方はミサゴ追っかけ歴半年です。飛行機を主に撮っています。
しかし、ミサゴに出会ってから、当方もミサゴにハートを、ミサゴ掴み、されてしまいました。
ミサゴはなんだか、カメラを写す人の人生を凝縮したように思いこませてくれる生き物なんですね。(当方の主観的な意見ですが)
我がミサゴ生息地では、まだ巣立ったばかりの若いミサゴが近くのビルの上で我々がいても平気で
休息し、餌を獲る訓練をしています。
ミサゴの海に飛び込む勇気に感激しています。本能とは言え、その勇敢な姿に感激し畏敬の念すら覚えます。
やっと獲ってもトビに襲われ餌を離してしまい、我々の舌打ちがミサゴの背中にこだましています。それでも一日一日、上手になっていっています。
まけるな若者、応援の声がミサゴをあったかく包んでいます。まるで社会に巣立った若者を応援
する老人のようになっています。
同じような写真と言われますが、一枚一枚が作者とミサゴの新しい出会いと息吹きを感じています。
いつも素敵で新しい写真ですね。
ミサゴの、魚を獲った時のどや顔、瞳の自慢げな色に対して魚のうつろの瞳、虚空を見つめるひとみ、すべてが新鮮で虚無に満ちている作品、生と死の作品ですね。
長くなりましたが、これからも素敵な写真を待っています、ありがとうございました。
ガンジーさん
過分なるコメントに、心から感謝します。
zisamaがミサゴを追い始めたのは、事によるとガンジーさんが言われるようにハートをミサゴ掴みされたのかもしれません()。
ワシやタカも水面にいる魚を掴み取りますが、ガンジーさんもご存知のようにミサゴは正に体を張って水煙をあげて水中に飛び込みますね。
飛んでいるときは優雅に、獲物を捕るときは果敢にという、両面を持った唯一の猛禽だと思います。
ガンジーさんの生息地のミサゴは、ガンジーさんが見つめる暖かい眼差しで直ぐにでも一人前、、、、ではなく一鳥前になると思います。
再度、御礼を申し上げます。ご訪問とコメントに感謝します。