自然の神が作り出した、鳥類最高速のハヤブサ。
雄42cm雌50cmとオオタカよりも小さいが、これも物理的に最速の飛翔能力を生み出すための体型かもしれない。
以前に何かの本で、獲物を狙っての急降下時の最高速度は時速300キロと読んだ気がするが、飼育しているハヤブサを疑似餌で捕らえさせる手法で計測したところナント時速390キロとのこと。
400キロ近い速度になると、空中の砂塵などが衝撃と言えるほどの障害となって眼に飛び込んでくる。それを防ぐために、人間が使うゴーグルの様な瞬膜があるとのこと。
水中に飛び込むカワセミやヤマセミにも瞬膜があるが、ハヤブサはより高品質の物かもしれません。
また、余りに高速だと空気が鼻孔に入らず外側へ流れてしまうが、ハヤブサの鼻孔には内側に流れるように突起物がある。ネットの一つに「ジェット機のエンジン構造と同じ」とありましたが、これは人間がハヤブサの鼻孔からヒントを得てジャット機に採用したもので、ジェット機が先ではなくハヤブサが先であり野生動物の素晴らしさの良い一例だと思います。
ところで、つい最近ビックリする様なニュースがありました。日本鳥学会が鳥類のDNA研究を進めたところ、タカやコンドルに近い猛禽のハヤブサを、ナント「インコ、スズメの仲間」と変更したそうです。
どう見ても可愛いインコやスズメの仲間には見えないが、数千年の生物進化の間にインコやスズメから枝分かれして行ったのかもしれません。
そう思ってみると、ハヤブサの顔も可愛いく見えますが、、、。
ハヤブサの名は「速い翼」が転じたとのこと。また、英語では「Peregrine Falcon」(放浪者)といい、定住するものもいるが多くは移住し北極圏のツンドラに巣を持つハヤブサは、南アメリカで越冬し1年におよそ2万5000キロも飛行するとのこと。一方で、非常に強い帰巣本能を持ちお気に入りの高所の巣へ戻ってきて、何世代にもわたって数百年使われ続ける巣もあるそうです。
尚、ハヤブサはハトなどの野鳥を補食する猛禽です。少しお気に障る場面があるかもしれませんが、ご了承ください。
捕食場面を載せることに反対のご意見がありますが、拙者は生きるものが生きていくための行動であると考え敢えて貼り付けました。
猛禽は「指標生物」の一つであり、自然の豊かさを表す存在です。これからも追っていくつもりです。
また、この後に「ハヤブサ獲物を落下」と題して陳腐な動画を貼り付けました。
お暇な時にご笑覧頂ければ幸いです。
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