タンチョウは翼を広げると2m40cmもある、日本の野鳥では最大級。
漢字で丹頂と書くのは、「丹」は赤い「頂」は頭ということからきたとのことで、繁殖期や興奮すると一層「丹」になりまるで赤いベレー帽をかぶったようになる。
タンチョウはワシントン条約で絶滅危惧種に指定されていて、日本では 1952年に天然記念物に指定。
その年の調査では北海道での生息数は33羽だったそうだが、その後の営巣地の確保や給餌などの保護活動により現在では1000羽を超えるまでになったそうである。
タンチョウは清楚で気品のある姿態から神聖視され、皇太子の乗る車を「鶴駕(かくが・鶴の様な人の乗り物)」と呼ぶように高貴の象徴ともされ、さらに日本航空のシンボルマークの「鶴丸」はタンチョウをイメージしているとのことだ。
また、アイヌ語では「サロルンカムイ」と呼ばれ、「葦原にいる神」を意味するとのこと。
拙者共Z&Pは2年続けてタンチョウ撮影に鶴居村へ行ったが、こんな高貴な野鳥ならばもっと敬意を持って臨めばよかったと反省。
写真の不出来は、ことによると「サロルンカムイ」の怒りを買ったのかもしれない。
余談ながら、「鶴は千年」と言うが実際のタンチョウの寿命は20〜30年とのこと。
ついでに小噺。ある人が「ツルは千年カメは万年」を「鶴は千年か、メは万年」と詠んだそうだが、目は万年使えるほど大事にする必要ありという意味かもしれません。
ハイ、無理にそう解釈しました(笑)。
氷点下15度。先ずは、互いに朝の挨拶「オッハヨ〜」。
伊藤サンクチュアリィの日の出。
雪裡川の日の出。
暗くて見えませんが、中央に有名な撮影ポイントである音羽橋がかかっています。
遥か彼方に数羽。
こちらには沢山いました。
飛翔。
若きカップル。タンチョウのカップルは、生涯相手を変えないそうです。人間も見倣うべし?。
こちらは団体さん。
エゾジカと一緒。
世界遺産となった知床は狩猟が禁止されているため鹿もノンビリしているが、遺産地域から外れいるここの鹿は警戒心が強い。
朝日を浴びて。
孤独?
群れる。
未来溢れる若き丹頂。
両親と一緒に。
農道横断。
朝の挨拶。
互いの愛を確認するカップル。
紅葉を背に。
時にはゴミ掃除。
おっと、天敵(キタキツネ)登場。
詭弁になりますが、遠方であることと露出ミスにて悲惨な絵。
キツネ(左)と睨み合い。
文字通り「crane」のような首からの鋭い嘴に怖気づいて、キツネは退散(左端)。
余談(1)
コッタロ湿原に足を延ばす。被写体はタンチョウではなく白鳥。
タンチョウと白鳥は同じ場所にいないのは、異種間でのテリトリーの問題があるのかもしれない。
余談(2)
釧路湿原をハイキング。立ち入り禁止区域にて、立ち入りには文化庁長官の許可が必要とあり。
しかし、宿泊したホテルのオーナーがライセンスを持っており、文化庁長官の許可がなくともOKであった。
開高健が幻の魚イトーを釣った川。但し、天然記念物の指定前。
こちらにも、はるか彼方に白鳥が1羽。
最後は、赤いベレー帽をかぶったタンチョウさんのドアップ。
気品があります。
オマケ(1)。
鮭が遡上していた。魚業組合の人に許可を得ての絵。
オマケ(2)
遊覧船上から見たヒグマ。揺れる船上に加えて遥か彼方にて、悲惨極まる絵となってしまった。