カラスより少し大きめで、体型がずんぐりとした猛禽。
ノスリとトビは、他の猛禽に比べて比較的よく見られる。獲物のヘビやカエルが豊富なのか、それとも繁殖能力が優れているのか、どちらにしても「生物指標」の猛禽が繁殖していることは喜ばしいことです。
名の由来は、以前に何かの本で「野を擦るように飛ぶ」ことからノスリとなったと読んだような気がします。
しかし、いろいろ調べてみると、韓国語でタカ類の総称を「スリ」といい、それに日本語の「野」がついてノスリとなったもので「野を擦るように、、、」などと言う簡単なものではなく本来は韓国語であるという説があった。しかし一方で、ノスリの名は江戸時代からあったものであり、奈良時代から既に「のせ」と呼ばれたタカがいたことから韓国語の「ノのスリ」ではなく「ノをスル」になったという説。
どちらにも説得力があり、拙者などは「は〜、そうですか」と感心するばかりですが、とにかく勉強になったことは確かでした。
前述のごとく比較的よく見られる猛禽なので、カメラマンの皆さんは「あ〜ノスリか」と言って興味を示しませんが、我々はこれからも撮っていこうと思っています。
参考書「ワシタカ類(文一総合出版)」にあった「脇の暗褐色その他から雌と思われる」の絵に似ていたので、雌かもしれませんが定かではありません。
これは前述の参考書の「胴体が太く尾も太く短い。体下面は淡く脇の斑は小さい。翼角や腹に小さい横斑。脛毛は無斑なので雌と思われる」の写真にピッタリであった。
しかし、猛禽を撮ると必ずカラスが写っていて、何だかカラスがいないと寂しい気になりますね。
カラスのお供がいなくなって、一人で、、、ではなく一羽でゆっくり獲物を狙えます。
ところで、名の由来の一つが「野を擦る」とのことなれど、意外と遥か天空を飛翔します。
逆光で、ノスリのレントゲン写真のようになりました。
ネズミかモグラかを狙って飛び出し、、、。
獲物はない、どうやら失敗のようです。
小鳥を補食するそうだが、飛ぶハトをキャッチ出来るのか?。暫く観察していたが、ちょっと無理だったようです。
しかし、弱った白鷺には襲いかかりました。
逆光気味の電柱で一休み。
そして、睨まれてしまいました。
これは若のようです。
こちらは幼鳥。野を擦っても擦らなくとも、立派な成鳥になって欲しいと思いました。
4月 042013
最終更新日: 2018/11/26