7月 022017
最終更新日: 2019/08/25
 


「電柱ハヤブサ」(拙者が勝手に付けた名で、英語では「Pole Falcon」?)は前にも作りましたが、これは陳腐な動画を含めた続編です。

「獲物を落下」のタイトルもミサゴが獲物のボラを落としてしまう動画にも付けましたが、今回はハヤブサがハトらしき獲物を電柱から落としてしまった場面です。
カッコイイ猛禽でも、意外とチョンボをするものです。

ところで、数日前にTVで放映された「プラネット・アース」によれば、世界中でハヤブサの生息数が一番多い場所はナント!ニューヨークだそうです。

高いビルや高い建造物などの止まる場所が多いこと、ビル風で上昇気流が発生して飛びやすいこと、更に獲物のハトが多いことだそうです。
確かに、自然界にはそんな好条件の場所は少ないと思います。

(大いなる余談なれど、数年前に出張の帰りにニューヨークに寄りましたが、ハヤブサを見ることは出来ませんでした)

この電柱ハヤブサも、田畑の広がる田園地帯の中の道路沿にある電柱に止まり、多くはハトの群れを狙って狩をします。
この場所は事によると、テイファニーが無いだけで条件はニューヨークに近いのかもしれません。

電柱の13~4m下を車が頻繁に行き交い、時には犬の散歩で人と犬がゆっくりと通り過ぎます。そんな危険な場所へ落としてしまった餌を、彼(ハヤブサはメスオスほぼ同色なので彼女?)は意を決して取りに飛び降ります。

ニューヨークは留鳥となっているのかもしれませんが、ここに来るハヤブサは繁殖期以外の秋と冬だけです。
その時期に7~8年行っていますが、見た限りでは場所取りで複数のハヤブサが争うこともないので、ハヤブサの寿命は13~15年ということから毎年ここに来るのは同じ個体なのかもしれません。しかし、なにぶんとも同じようなお顔なので分かりません。

動画に関しては毎度同じことを書きますが、手持ちのため画面がブレてしまっています。三脚は機動性がないので、どうしても手持ちとなってしまうのですが今後はブレないように勉強します。

猛禽の食事場面をブログに載せることを反対する人もいますが、拙者は生きる物が生きていく姿だと思い載せました。
しかし、お気に触る方はご覧にならないでください。

 

 

すぐ下の道路を、甲高いサイレンを鳴らして救急車が通り過ぎて行きます。
いつもは羽繕いなどをしてリラックスしているハヤブサも、この時ばかりは少しばかり動揺気味です。

 

 

 

 

 

取ったばかりの獲物を持ってきた。

 

 

 

食べようとするが、どうも足場が安定しない。

 

 

 

 

 

 

 

平地ではカラスの群れに横取りされるので、足場が不安定でもここが安心なのかもしれない。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

持ち替えたりしているうちに、獲物を落としてしまった。
落としてしまった所は幸いにも歩道だが、そのすぐ横を車が激しく行き交っている。

 

 

 

「う〜ん、どうしようか」思案中。

 

 

 

車の行き交う危険な場所ではあるが、せっかくの獲物をカラスなどに取られてはならぬとばかりに思い切って飛び降ります。
アメリカのハヤブサよりも、日本のハヤブサの方が勇気も根性もある。
アメリカ・ファーストではなく、ジャパン・ファーストだ。

 

 

 

余談ながら、TVプラネットアースでのNYのハヤブサをTV画面から撮って貼り付けました。不鮮明であることをご容赦。

 

 



 Posted by at 10:02 AM


  11 Responses to “ハヤブサ獲物を落下(ハヤブサその2・動画あり)”

  1. こんにちわ^^ 動くヒラボーが見れて満足ですw

    私の良く行くyoutubeのチャンネルは ニューヨークではないのですが(ニューだけ一緒のw ニューハンプシャー)そちらでは 秋冬に 別の地域に渡っているそうです。(夫婦以外)
    巣箱はたいていビルの屋上などに設置されていて ビデオカメラもあり24時間見ることが出来ます。
    また 雛がある程度大きくなると 人間の手によって足に番号の入ったリングタグが付けられます。
    絶滅危惧種だからでしょうか。その様子を見ることのできる画像もありましたが 手厚い保護をされてるのだな、と思いました^^ 日本ではどうなんでしょう。。。

    この映像 海外の人にも見て貰いたいです^^

    また来ますね

    • さなさん

      惑星探査機は色々な候補名があったそうですが、素早くしっかりと獲物を掴むということからハヤブサに決まったそうですね。
      zisamaが7〜8年ヒラボーを見てきた限りでは(観察というほどではありませんが)、ヒラボーの腕が未熟なのか狩りの成功率は50〜60%ほどです。
      しかし、探査機ハヤブサは惑星(イトカワ)をがっちりと掴んで帰ってきました。さすがハヤブサ!。
      日本でのハヤブサですが、国内希少野生動植物に指定されていて、アメリカと同じように保護活動をしている団体もあります。
      ハヤブサを含む猛禽は、その獲物となる小鳥や小型爬虫類がいなければ生きてゆけません。換言すれば、猛禽類がいることはその獲物も沢山いることであり、生物の豊かさを表す生物指標です。大事にする必要があると思います。
      ヒラボー(野鳥の撮影場所は書かないのが暗黙の約束事ですが、名の由来として敢えて書きますと「平塚の某所」です)は、陳腐な動画にて少しは有名になり我々 Z&Pに感謝の気持ちを込めていい写真を撮らせてくれると思います。
      「ハヤブサ最速のハンター」の方にも書きましたが、ヤボ用があり返信が遅くなってしまいましたことお詫びします。
      コメント有難うございました。

      • いつも親切なお返事、ありがとうございます。
        もうそろそろ アメリカのハヤブサの雛たちは 渡っていくようです。
        ヒラボーが来るのも もう少ししたらでしょうか?^^
        ヒラボーには家族は居ないのかな?

        ブログも今のところは 毎日書いています^^
        全てハヤブサネタではありますが。

        では また今年のヒラボーネタを 楽しみにしています^^

        • さなさん

          野鳥たちは体にインプットされた習性に従って、渡りの時期を察知して行動するのでしょう。
          一つの季節が終わり、新しい季節の始まりなのでしょうね。
          日本はこれから体力が消耗する暑い夏を迎えるので、ヒラボーの今は涼しげな場所での狩りをしているのではないかと思います。
          10月頃に行ってみようかと思っていますが、さなさんのブログで有名になったので、今年の秋は張り切ってくれるでしょう。
          さなさんのブログにも、時折お邪魔しようかと思っています。
          コメントを有難うございました。

          • ご無沙汰しております。

            私がハヤブサを好きになるきっかけとなった、4羽の雛の末っ子だった
            Winnieというコが 亡くなったと昨日聞きました。
            話では ボストン港で見つかったそうです。
            死因はわかりません。
            他の兄弟とは少し毛色の違うコでした。人間で言うと少し楽しいコだったんです。(勝手に思っていますが)
            今年大人になったばかりなのに、残念でなりません。
            ハヤブサは寿命長いのですもんね。。。
            映像でしか見たことはありませんが 泣いてしまいました。

            ヒラボーには 今年も元気で会えるといいですね^^

          • さなさんコンニチハ

            ハヤブサを含めた猛禽は、雛の時から生きることへの競争です。
            先に羽化したものが後から羽化した兄弟を、親からの獲物を独占するために殺してしまうことがあります。
            Winnieの場合は、巣から離れた場所で見つかったようなので事情は違うのかもしれませんが、自然界での生きることの大変さの一例だと思います。
            しかし、残念ですね。残りの3羽にさなさんの愛情が届いて、立派な成鳥となって大空を飛び回ることと思います。

            ところで、さなさんは当然ご覧になったと思いますが、こんな Youtubeがありましたので参考までに。
            http://karapaia.com/archives/52086756.html
            来週あたりは少し涼しくなりそうなので、ヒラボーの様子を見に行こうかと思っています。
            書き込みを感謝します。

  2. 返信しすぎたのでしょうか
    返信ボタンがなくなりましたのでw 新たな記事ですみません

    Winnieもそろそろ北に移動する時期だったので その途中だったのかもしれません。
    他の兄弟も1羽を除いて見なくなりました。元気で居てくれると信じています。

    ご紹介頂いたyoutube見たことあります^^
    というか 雛の足首にタグをつけるときは 必ずこんな感じですよねw
    他にもいくつも同様の様子を映したyoutube があります。
    絶滅危惧種を救うためとはいえ、タグつける人間は苦労しますよね^^;

    では。ヒラボーの新しい写真 楽しみにしておりますね^^

    • さなさんコンニチハ

      さなさんのブログを拝見したら、色々なハヤブサが載っていましたね。
      zisamaも大変勉強になりました。
      ところで、zisamaの知人に「隼人(はやと)」いう名の人間がいますが、これは該当しませんかね。
      もっとも、とてもハヤブサのような精悍さはない男なので、さなさんのブログが汚れてしまうと思い写真は送りません(笑)。

      余談ですが、さなさんもご覧になったかもしれませんが、今朝NHKでハヤブサが毎年営巣する神奈川県の岩場を放映していました。
      ここは数年前に雛が盗まれたことがあり、多くの人に知れ渡ってしまうのが心配されている場所です。
      野鳥を撮る人達は、自分や他人のブログに撮影場所を書かないのが暗黙のルールですが、TV局はお構いないのが困ったことです。

      生物指標であるハヤブサが増えることを願っているzisamaです。
      再度のコメントを感謝します。

      • さなさん

        返信が遅くなってすみません。
        さなさんがハヤブサの場所を書かれていたので、少しばかり考えてしまったのです。
        確かに、知っている人は知っているある面では有名な場所であり、ネットにもたくさん載っていますが、知らない人もまたたくさんいる場所でもあります。
        従いまして、さなさんのコメントは申し訳有りませんが、、。
        どうぞご理解ください。

        • すみません、PCが前回のコメントの後すぐに壊れてしまいました。
          従って新しいものにするにあたり 前のPCに入っていた情報全て消えてしまっていたので 探すのも容易ではなく。。。^^;

          どうぞお気になさらずに^^
          今後は眺めるだけにしておきます。

          • さなさんコンニチハ

            天候が不順なので、PCではなくお体を壊さぬようにして下さい。
            さて、先週ですが隼でハヤブサを撮りに行ったのですが、ヒラボーは居ず撮ることはできませんでした。
            少し天候が良くなったらリベンジ予定です。
            撮れましたら「隼でハヤブサ撮り」てなタイトルにしようと思っていますが、タイトルを見ただけでは良く分からないですね。
            拙いものですが、ご覧になれば分かると思います。ま、来週あたりかな、、、。

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