セレンゲッテイ(タンザニア)で撮った写真です。
サファリに行くと、我々も含めて多くの皆さんは「ヒョウが見たい」と言います。
するとドライバーが言います。「サファリ イズ ノーギャランティ」。
ヒョウはアフリカ以外でも、インド(インドヒョウ)や南米(ジャガー)更にアルタイ山脈などには「ユキヒョウ」がいます。
確かに異なった種類ですが、世界中で見るとヒョウの親戚(?)はライオンやチーターに比べて数は多い。
しかし、東アフリカでのサファリでヒョウが見られる確率は(zisama&pamiの経験では)非常に低い。
数は少なくないのだが、夜行性の上に獲物に忍び寄る習性から行動が目立たないためかもしれません。
過去に数十回(1日に朝夕の2度とカウントすれば60回以上)のサファリをしましたが、遭遇したのは10回にもいきません。
したがって、遭遇した時は当然コ〜フンします。心臓がドキドキします。カメラを持つ手が震えます。そして、写真は悲惨な結果に終わります。
そんな状況をご理解いただいて、駄凡作の写真ですが、、、。
ガイドによると、親離れしたばかりの2歳ほどだそうです。歩いているだけで奇麗です。
では元に戻して、最初は木の上にいました。興奮のあまり露出などの失敗で超駄作。相当のPC補正をしています。
木から降りると我々を全く無視して、悠然と目の前を通り過ぎて行く。
前方に回り撮影。少し見にくいので矢印を付けました。
トリミングをしていますが、実際はサファリカーが数十台ひしめいています。
これは別の場所ですが、雌の成獣です。何か急いでいるような雰囲気。
「ザマ〜みろ」とでも言うように、彼女は登り終えてから我々を見下ろしていました。
ところが、かなり離れた木に子ヒョウがいたのです。無事に育ってほしいと思いました。
因みに、保護のためサファリカーは近寄らず、従ってかなり遠くなので400ミリではトリミングをしても不鮮明でした。
近くの木にも食べ残しの獲物がありました。当分の間は、親子は生きて行けそうです。
前方を駆け抜けたヒョウ。同行者Kさんが瞬時に撮ったもの。
突然のスコール。少し白いものが混じっている。
ガイド君「あ、雪!」
zisama「いや、雪ではなく雹だ」
ガイド君「ヒョウ?」
日本語が堪能のガイド君も、さすがに雹は知らなかったようである。
これは、ナイロビの動物孤児園。
マサイマラのキャンプサイトに掘られた、大きなゴミの穴で見つかった子ヒョウです。
数日待ったが母ヒョウが現れず、「人間が育てるのは是か否か」の協議の末にこの孤児園に連れたこられた。
名は、発見された場所にちなんで「タレック」。生後数日の赤ちゃんは、この時点で体重9キロに成長。可愛いの一言です。
では最後に、美味かったタンザニアのチュイ(ヒョウのスワヒリ語)ビール。
当然ですが、ヒョウのエキスが入っている訳ではありません(笑)。
追記(2015/9/1)
ここ数年のサバンナは、ヒョウの食事の場所であり寝る場所でもあるアカシアの大木が枯れて倒木しているそうです。
アカシアの寿命は50年だそうだが、今の大木は50年前のもので以降は気候変動により余り生えなかったのが原因とのこと。
現時点で小さなアカシアが生え出したそうだが、数年はヒョウにとって苦労することになりそうである。(NHKダーウインが来た)。
オマケ。
南米最大の肉食獣、ジャガー。
ヒョウの仲間であるが、体の模様から骨格まで異なりアフリカのヒョウよりも大きい。
南米ギアナ高地の麓を流れる大河オリノコ川にあるロッジで、粗末な檻の中に入れられていた。
TVでは見たことがあったが、実物を見たのは初めてであった。顔が見えなかったので再度撮ろうと思ったが、翌日の早朝にロッジを出たのでチャンスはなかった。
アフリカのヒョウを凌ぐ、超絶滅危惧種。
余談
過日、TVアワイルドライフにてヒョウを取り上げていた。
それによると、世界中でヒョウの棲息数が一番多いのは、ナント!金融センターとして知られ人口密度の高いインド最大の都市ムンバイだそうです。
獲物は、人間が飼っているブタとか飼い犬とかだそうですが、今の野生動物は人間社会にうまく住み着いて繁殖を続けているとのこと。
写真は夜陰に乗じて行動するヒョウ。録画したTV画面を撮ったもので、不鮮明なことをご容赦。