野鳥は余り興味がなかったのだが、知人に勧められて2006年頃から撮影を始めました。
そして驚いたのは、吾が日本にも渡り鳥や留鳥を含めて多くの種類がいることだった。
更にまた、野鳥を追いかける多くのカメラマンがいることにも驚いた。
夏は炎天下のもとで汗を拭き拭き、冬は北風の吹く寒さの中で足踏みをしながら、何時そして何処に現れるとも分からない野鳥を待つ。
そして、知人が良い写真を撮れば機材も欲しくなり、上位機種への買い替えを数回。それも夫婦二人分であり、再度行きたい東アフリカへの旅を2〜3回出来るほどの資金投資をしてしまった。
しかし、良いこともある。
それは異なる渡り鳥が現れることによって、季節の変化を肌で感じ寒い冬でさえ待ち遠しく思えることである。そして何よりも、人は年齢とともに知人が減少していくというが、その逆に多くの野鳥追っかけカメラマンと知り合えたことである。
多くの方々が素晴らしい野鳥のブログを作っていて、その意味では恥ずかしい駄作凡作ですが宜しくお願いいたします。
鳥の名は野鳥図鑑や知人に聞いて記したが、間違っていましたらご教示ください。
ルリビタキ(瑠璃鶲)
図鑑では「完全に青い羽になった成鳥は少ない」とあるが、これは「完全な青」なのか。
コゲラ(小啄木鳥)
頭頂部に赤い斑があるので雄。この斑は野外ではほとんど見えないそうで、高価な装飾品をチラッとだけ見せる粋な紳士と言える。
オガワコマドリ(小川駒鳥)
迷鳥とのこと。我々はポイントに行く道を迷ってしまったあげくに撮ったもので、名実共に迷鳥である。
因に、最近の調査では記録が増えて(珍鳥ではなく)稀な旅鳥または冬鳥とのこと。
緋水鶏
「高い」橋の上から撮った「低いな」、いや「ヒクイナ」でした。
大きさが分かるようにライターを置きました。いや、これも落ちていただけです。
ヒレンジャク(緋連雀)。
果実を好むので、糞とともに種を広い範囲にばらまき樹木の繁殖に一役買っているとのこと。これは哺乳草食動物の多くにも言えることだと思う。
オシドリ(鴛鴦)
日中は水辺に覆い被さった樹木のうす暗い場所で休み、夕方から活動を始めるそうである。仲睦まじい夫婦を「おしどり夫婦」と言うが、実は、、、、、。
サギ(鷺)
ボラの子らしき獲物を捕ったサギ。手元の参考書では、夏のくちばしは黒く冬は黄色になるとあり、大サギだか中サギだか分かりません。
オマケ。少しぐらい食べられても、子孫繁栄への活動は止まりません。
イソヒヨドリ(磯鵯)
漁村などでは屋根や電柱など目立つ場所で、ホイピーチョイチュウなどと胸を張ってさえずるそうである。
ここは目立つ場所ではないので、胸を張ってはいたがさえずりませんでした。
トビ(鳶)
最近は人が海岸の近くで食べていると、その食べ物をかすめ取ることが頻発している模様。
日光の野生猿と同じで、人間が面白半分に食べ物を投げ与えたことの結果です。
これは水面に浮く魚をつかみ取る場面。
カラスと獲物の争奪戦。カラスは狡智に長けていて手強い相手です。
しかし、優しい(?)面もある。
ナベヅル 首の部分が黒いので幼鳥かな
カワウ(川鵜)
朝陽を浴びて集団で朝食に向かう。放流した鮎などを補食してしまい、ここでも野鳥と人間の問題が発生しています。
カワウが潜り小魚が逃げて飛び跳ねたところをサギが捕らえる。まさに、一網打尽の図。
この川には鯉がたくさんいて、時期になると産卵し稚魚が群遊するのだ。野鳥たちは、それをよく知っていてやってくるのである。
カモメ
松島で遊覧船に乗ると、客から餌をもらえることを知っているカモメが群がってくる。
ヤマガラ(山雀)
スズメ目シジュウカラ科だそうで、彼等は独立したヤマガラ科を創立させるべく奮起したいところ。
ヒバリ(雲雀)
美空ではなく曇天であった。ところで、鳥の鳴き声を人間の言葉やフレーズに当てはめて覚えやすくすることを「聞きなし」と言うが、ヒバリは「お天道様さ金貸したお天道様さ金貸した利1取る利1取る」だそうで、雲雀銀行(バンク・オブ・ヒバリ)てな感じです。
しかし、先人の「聞きなし」には感心する次第。
キョウジョシギ(京女鷸)
京都の女性の着物姿が名の由来とのことである。
雄と雌はよく似ているそうで、この写真のどちらかが雄かもしれない。と言うと、京男鷸になるのでしょうか。失礼しました。
タシギ(田鷸)
タシギは狩猟の対象とされているそうで、「骨が柔らかく食味は正に焼き鳥の王者」とのことである。
この飽食の時代に野鳥を食すこともないと思うのだが、一方で正直のところちょっと食べてみたい気持ちはあります。
だから撃ち殺せ!と言っているのではありません。ご理解ください。
カワアイサ(川秋沙)
捕らえた魚を逃さないように、くちばしには細かいギザギザがあるそうです。生ける物の進化です。
ノビタキ(野鶲)
雄は頭部がぐるりと黒くなっているが、雌のノドは白く頭の上面は褐色だそうで娘さんですか?。
ツグミ(鶇)
冬になると律儀にも遥々シベリア方面からお見えになる。ウエルカム トゥ ジャパン。
どうぞ、日本の湯につかって身を清めてください。
この鳥の名を忘れるので「お酌をする女性」と覚えた。「お酒を「注ぐ身」になってよ!」。
キビタキ(黄鶲)
ペアか単独で縄張りを作り、ピッコロロ、ツクツクオーシなどと色々なバリエーションでさえずるそうです。
モズ(百舌鳥)
モズのキィーキリキリという鳴き声は、確かに強烈である。昆虫やトカゲを食すが、メジロなどの小鳥も襲って食べるそうである。
セアカモズ(背赤百舌)
これは珍鳥だそうなれど、野鳥に疎い我々には「何とかに小判」。
セキレイ(鶺鴒)
車が疾走する道路にもいるが、勢力拡大かそれとも逆に生息範囲が狭められたためか、、、。
キセキレ(黄鶺鴒)
雄のノドは黒く雌は白いとのこと。冬は雄も白くなり判別が難しいそうなれど、桜咲く4月後半で夏羽に変わったばかりの雄。
タゲリ(田鳧)
田を蹴って飛び上がるので「田蹴り」と書くのかと思ったが、ケリの一種らしく「田鳧」と書くそうである。
それにしてはチドリ目チドリ科だそうで、ケリ科はなく同目同科のタゲリ属ということらしい。
オジロビタキ(尾白鶲)
手元資料にはないのでネット(wikipediaだが)で調べた結果、「日本では旅鳥または冬鳥として渡来するが稀である」とあった。
では、珍鳥に属するのかな。そうであれば、情報をくれた知人に感謝。その気になって、3枚貼付け。
ただ、最近の情報では比較的お見えになるそうです。
オジロの如く尾が白く奇麗だそうで、尾が開くまで待ちに待っての1枚。
一般的にヒタキ類は目が奇麗と言われる。ジョロウグモを捕った時も、その目は永遠の輝きのような目であった。
トラツグミ(虎鶫)
通常は薄暗い地面で虫などを探しているが、この時は樹上に現れてくれた。全長は30センチほどだが日本では一番大きなツグミだそうである。
トラの名の由来は模様が虎に似ているからだそうである。見ればそう見えないこともないが、、、。
ジョウビタキ(尉鶲)
テリトリー意識が強く雄を追い払うことは勿論のこと、(拙者には出来ないが)雌でさえ追い払うとのこと。
カッカッという威嚇の鳴き声が、火打石を叩く音に似ているのでヒタキという名がついたそうである。
それでは、すべてのヒタキ類がカッカツと鳴くのかな、、、。余り詮索をしてはいけません。
カワラヒワ(河原鶸)
鳴き声は「キリリコロロ チョンチョンチョンジュウーイ」。
しかし、別の資料では「チュイーン キリキリ コロロ」。
これは、自分で聴くしかないです。
オオルリ(大瑠璃)
鳴き声の最後が「ジジ(zizi」と聞こえるので、今にもzisamaと呼ばれているような気がしました。
ゴイサギ(五位鷺)
羽に白い斑点がある幼鳥で、俗にいう「ホシゴイ」です。
ヒヨドリ(鵯)
雑食性で果物、木の実、花、虫、更に小鳥のヒナや卵、トカゲまで食料にするそうです。
我が家のプランターの花は、ヒヨドリ軍団に壊滅的な状態にされました。
クイナ(水鶏)
漢字では「水のニワトリ」と書くのですが、こんな陳腐なブログでも作ると勉強になります。
ハシブトガラス(嘴太鳥)
人間に次ぐ雑食といわれるが、少しぐらいの腐敗物まで食べるので人間の方がカラスに次ぐ雑食?。
狡猾さは頭脳が発達している証拠であり、(人間と同じに)あらゆる物から栄養分を吸収するからだそうです。
可愛い七つの子がいるのだが、どうも嫌われ役となっているようです。
「嫌われ役」を承知(?)で、何事にも嫌がらせ。この好奇心が繁栄の源かもしれない。
イカル(斑鳩)
手元の「日本の野鳥」によれば、冬は暖かい地方に移動するとあるがこれは1月に撮ったもの。
意地のイカルか、それとも何かに怒っているのか。
アトリ(花鶏)
日本では冬鳥で、5月中旬には繁殖地のシベリアに渡るそうである。
全長16cmほどの超軽量級が、日本海を渡って遥かな地へ向かって飛ぶとは、、、頭が下がります。
コムクドリ(小椋鳥)
夏鳥だそうで、秋には越冬地のフィリピンやボルネオに渡るそうである。彼らにパスポートは要らない。
雌を呼んで己の遺伝子を残すためには、空き家の戸袋が高級マンション。
マンションを確保するためには、昨日の友は今日の敵となり壮絶なバトルとなる。
アカゲラ(赤啄木鳥)
これは長野県で撮りましたが、単なるアカゲラかオオアカゲラかは分かりません。
アカショウビン(赤翡翠)
雄は雨のときに「キョロロロ」と鳴くので、「雨乞い鳥」とも言われているそうです。
クチバシから体全体に赤色なので「火の鳥」と言われているそうだが、手塚治虫の「火の鳥」の題材になった野鳥はコスタリカのケツァール。
ま、どちらでいいが「火の鳥」とはカッコいい名です。
因に、我が家は「火の車」。
キクイタダキ(菊戴)
体重5〜6gの日本で一番小さな野鳥だそうである。菊を頂くとは皇族なみ。
ウソ(鷽)
アカウソですか、それともただのウソですか。それともマッカな、、、。
ミヤマホオジロ(深山頬白)
春に繁殖地のシベリアなどへ渡るそうだが、この小さな体でと思うと感心するのみ。
ホオジロ(頬白)
頬が白いから頬白とはイージーすぎると思うが、しかし一方で名だけ聞くと清楚な日本女性を連想してしまいます。
さえずりは色々なバリエーションがあるそうで、「一筆啓上仕り候」などの聞きなしがあるそうです。
「一筆啓上」で連想するのは、戦国時代に駆り出された農民の若者が妻への手紙に記した「 一日啓上火の用心おせん泣かすな馬肥やせ」。単文の中に、小さな娘「おせん」と農業には欠かせない馬への気遣いが現れています。もちろん、奥様への愛情も、、、。
タマシギ(玉鷸)
水中や泥の中からミミズやエビなどを捕るとのことだが、活動は夕方からだそうである。小鳥には珍しく雌の方が派手な羽をしているそうだ。
西日の中を、数匹のヒナを連れて巣へ戻るお母さん。余談ながら、多摩市の市議会鳥にしたら如何か「多摩市議」。失礼しました。
ムナグロ(胸黒)
「ギビョ、ギョビッ」と鳴くそうです。沢山いたわりには、残念ながら鳴きませんでした。ただ、お腹が黒くなくて良かった。もしそうなら腹黒。
ツツドリ(筒鳥)
名の由来は「ポポ、ポポ」と筒をたたくように鳴くからだそうです。
センダイムシクイやビンズイ、更にモズなどの巣に托卵するとのこと。
托卵とは、ご存知のごとく他人(他鳥)の巣に卵を産み、その鳥に育てさせてしまうというもので、なかなかの頭脳プレイヤーです。
ホシガラス(星鴉)
木の実や虫さらにネズミの死体まで食べるという、都会にいるカラスと同じに雑食だそうです。
繁殖期には「ミャー、ミャオー」とネコのような声を出すそうで、これではネズミが逃げ出してしまので一考を要すると思います。
トウネン(当年)
少しばかりユニークな名の由来を(手元の図鑑にはないので)、ネット上で調べてみましたが色々な説があるようです。
その中で「そうかな?」と思われる記述を借用させていただきました。
「この鳥が小さいことから、その年に生まれた鳥として江戸時代の呼び名は「とうねご」もしくは「とうねごしぎ」で当年子という漢字が当てられた。ただ、それだけではなく、餌を求めて活発に動き回る姿が今年生まれの子供のように元気に見えることから」だそうです。
アカハラ(赤腹)
キョロンキョロンチーという鳴き声は、初夏を告げる早朝のコーラスだそうです。
ハギマシコ(萩猿子)
猿子とは猿の異名なれど、この字を当てたのは顔が猿に似ているからなのだろうか。
今度は、正面から見たいと思っています。
この画面だけで100羽近いが、実際はこの3〜4倍はいた。300から400羽の群れであったと思う。
カケス(懸巣)
タカなどの鳴き声が上手だとのこと。かなりの雑食性だそうで、猛禽の鳴き真似は他の小鳥を追い払うためかもしれません。
エナガ(柄長)
日本で一番くちばしの短い鳥だそうで、その短いくちばしで巣の建築材料を盛んに調達していました。
アカガシラサギ(赤頭鷺)
夏羽は赤ワインを連想させる色だそうで、ローマ神話の酒神バッカス(bacchus)とも呼ばれているそうです。
ワイン通ではないので、、、。いや、アルコールのことではなく野鳥の事でした。
エゾビタキ(蝦夷鶲)
15センチほどの小鳥。白い胸にまだら模様。拙者は薄い胸に骨模様。
メジロ(目白)
「可愛い小鳥」の一言につきる。
以下は、所謂「籠抜け」とか「アルビノ」と言われる野鳥達です。
「生き残る種とは、最も強い種でもなければ最も賢い種でもない。それは変化に対して最も対応できる種である」(ダーウインの法則)
この鳥達も変化に対応して生きてきたし、これからも生きていくのだろう。
キジ(雉)
ケッケーと鳴いてしまったキジは、撃たれまいと飛び去っていった。
戦後の食糧難の時代に朝鮮半島から持ってきた鳥だそうで、広い意味では(狭い意味でも?)「籠抜け」と言えるのではないでしょうか。
しかし、この衣装は誰が作ったのか。神が作った「キジ神様」?。
黒い白鳥。オーストラリアの鳥だそうですが、日本のどこかの飼育場所から逃げて野性化したようです。
シロチョウゲンボウ(白長元坊)。
アルビノだそうで、漢字は頭に白を付けただけであり正確ではありません。
シロセキレイ(白鶺鴒)
ちょっとピントが合っていません。他の写真も同じですが(笑)。
ソウシチョウ
中国では鳴き声を楽しむために飼われているそうである。
日本に飼い鳥として輸入されたものが逃げて野性化したそうで、環境に順応して生きていく生物の凄さのようなものを感じます。
ガビチョウ。
野生化の経緯はソウシチョウと同じだそうです。
カップルかと思いますが、こうして異国の地で立派に子孫を残していくのでしょう。
以上です。今後も、ここに貼っていない野鳥を撮りましたら追加してゆくつもりです。