河の対岸に現れるオオタカを狙って、早朝から河原に三脚を立てて待っていました。
1時間経っても現れるのはカワウとサギにトビ。しかし、こんなことは日常茶飯事。
持ってきたコーヒーを飲み、何本目かのタバコを吸う。スモーカーには肩身の狭い昨今だが、ここには幸いにも迷惑をかける人はいない。
それから数十分したころ、どこからか子猫の鳴き声がします。
対岸を見回すと遠くの崖に子猫が落ちてしまった様子。
下は流れの強い川なので、落ちたら助からないでしょう。
何とかしようと拙者は椅子から立ち上がりましたが、いかんせん川幅は広く子猫が落ちた場所まで行けません。
そうこうしていると、猫ママが現れたのです。
あ〜良かったと思って見ていたのだが、子猫が落ちた場所は急勾配で猫ママも近づけず猫ママの出す手も届きません。
子猫は泣き叫び、猫ママはウロウロするだけ。
そんな状況が10分以上続きます。
猫ママは必ずや子猫を助けるだろうと信じて、拙者はその様子をビデオで撮り始めました。
つたないyoutubeをご覧になった方々から、沢山のコメントを頂いたことにここで感謝を申し上げます。
(参考までに、ご覧頂いた視聴者の皆さんの回数は2020,2現在で106万回を超えました。再度感謝)
尚、頂いたコメントの中に「ビデオを撮っているのなら助けてやれ」等のコメントがありましたが、前述のごとく猫の親子は川(一級河川の相模川)の向こう側です。
ビデオカメラは低い位置にセットしてあったため、川を撮ることは出来ませんでしたので、 pamiが一眼で撮った川が写っている絵も添付しました。
ご理解いただければ幸甚です。
およそ30分近くを要した、猫ママの子猫救出劇です。
急勾配の崖に落ちて、泣き叫ぶ子猫。
猫ママが現れましたが、手は届きません。
子猫は飛び上がった瞬間に、急流の河に向かって転げ落ちてしまいました。間髪を入れずに猫ママは飛び降ります。
上記の絵の子猫が止まった部分を拡大しました。
幸いにも、転げ落ちた子猫は枯れ枝で止まったのです。少しでも離れていたら、不幸な事態になっていたかもしれません。
そして、猫ママは無事に子猫を救い出しました。
あ〜良かった。この後に吸ったタバコの味は美味かった。
大いなる余談。
この動画をyoutubeに載せたところ、某TV局から放映したいとのメールがありました。
このような陳腐な画像を何故かと思いましたが、最近のyoutubeは猫動画が流行っている模様でその影響かと思いました。
さすがにTV局はうまく編集していましたが、ひとつだけ気になることがありました。
それは、男性アナウンサーの「猫でも子猫を救おうとするんですね」という言葉です。
野鳥でも魚類の一種でさえも卵を必死で守ります。ましてや哺乳動物は、身を呈してでも子供を守ります。
その、子を守る子を救うとする精神構造は、妙に複雑に進化してしまった今の人類よりも強いものがあると思うのです。
つまらぬブログに、ちょっとシリアスなことを書いてしまいました。
少し「キニナル」ので、この1週間後に行ってみました。
子猫(左の白い子猫)は元気に飛び回っていました。一安心です。